仕事が終わるやいなや、
役者・大久保よりメールが入る。
「寿司食べ放題に行きませんか?」
そう、今日は古河駅前の日本海庄屋で
食べ放題をやっているのだ。
私は二つ返事で庄屋へ向かうことにした。
店員が「ほれ、餌だ」と言わんばかりに
テーブルに寿司を置くことを除けば
おおむね満足の行く食べ放題であった。
そしてそんなことをしている間にひとつの
コーナー案が思い浮かぶ。
「映画空想レビュー」
レンタルビデオ屋に赴き、パッケージやキャストを
見て好き勝手に物語を作り批評をする、というもの。
当然、映画は借りないのでお金はかからず、
鑑賞時間もかからないので効率的。
自画自賛し、軽く気分が盛り上がったところで
近所のビデオ屋へ向かおうとすると外は一面の雪であった。
お店へと向かいながら、
こんな雪の中、自分は何をしているのか
という思いがふつふつと湧き上がる。
こんな一スタッフのコーナーを誰が読んでいるというのか。
自己批判ショーなんだから
ホームページの客も少ないんじゃないのか。
そもそもパッケージ等を見て簡単に面白話が作れるようなら
自分で劇作家でもなんでもなれるんじゃないのか。
・・・
さんざん考えた挙句、
私はこのコーナーを諦めることにした。
・・・つづく
大久保君とはよく食べ放題に行ったものです。
「映画空想レビュー」は当時諦めましたが、今現在ネット上には「観てない映画レビュー」という企画をやっている方がいらっしゃるようで、面白いです。