食べ放題と寿司と雪の夜

仕事が終わるやいなや、
役者・大久保よりメールが入る。

「寿司食べ放題に行きませんか?」

そう、今日は古河駅前の日本海庄屋で
食べ放題をやっているのだ。
私は二つ返事で庄屋へ向かうことにした。

店員が「ほれ、餌だ」と言わんばかりに
テーブルに寿司を置くことを除けば
おおむね満足の行く食べ放題であった。

そしてそんなことをしている間にひとつの
コーナー案が思い浮かぶ。

「映画空想レビュー」

レンタルビデオ屋に赴き、パッケージやキャストを
見て好き勝手に物語を作り批評をする、というもの。
当然、映画は借りないのでお金はかからず、
鑑賞時間もかからないので効率的。

自画自賛し、軽く気分が盛り上がったところで
近所のビデオ屋へ向かおうとすると外は一面の雪であった。

お店へと向かいながら、
こんな雪の中、自分は何をしているのか
という思いがふつふつと湧き上がる。

こんな一スタッフのコーナーを誰が読んでいるというのか。

自己批判ショーなんだから
ホームページの客も少ないんじゃないのか。

そもそもパッケージ等を見て簡単に面白話が作れるようなら
自分で劇作家でもなんでもなれるんじゃないのか。

・・・

さんざん考えた挙句、
私はこのコーナーを諦めることにした。

・・・つづく

「ダブルオーゼロ」よりスタッフとして参加。スタッフ兼エキストラとして活動していたが、2012年より役者にチャレンジ。

1件のコメント

  1. 大久保君とはよく食べ放題に行ったものです。
    「映画空想レビュー」は当時諦めましたが、今現在ネット上には「観てない映画レビュー」という企画をやっている方がいらっしゃるようで、面白いです。

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