何年続けても一向に客は増えず、世間からは白い目で見られ、親兄弟から罵倒され、それでもうんこちんちんと叫びながら駆け抜けた20年…決して平坦な道のりではありませんでした。そんな中でも、こんな我々を支えてくれる方々、応援してくれる皆様のお陰で、どうにか20周年を迎えることが出来ました。この場をお借りし、篤く御礼を申し上げます。
20年、30年と活動を続けている劇団やバンド等はそう珍しいものではありません。しかしその間、毎年毎年休むこと無く活動し続けてきたとなると、大分その数を減らすのではないでしょうか。自己批判ショーは休むこと無く動き、活動して参りました。休むこと無く活動を続けているアーティストの筆頭といえばそう、ジュリーこと沢田研二です。ジュリーは1967年のデビュー以来今日に至るまで、休む事無く活動を続けてきた偉大なアーティストなのです。ここでジュリーの偉大さについて語り出したら勝手にしやがれと言われてしまいそうなので割愛しますが、つまり自己批判ショーはジュリーなのです。沢田研二になりたいのです。つまり古河市は二人を抱いたまま、コガブランカ・ダンディの恋はス・ト・リ・ッ・パ・ーなのです。つまりジュリーも心の中ではずっとうんこちんちんと叫んでいたに違いないのです。
今こうして静かに目を閉じて、20年前の自己批判ショーを振り返っても、まったく何一つ思い出すことが出来ません。それもそのはず、20年前にはまだ私は自己批判ショーにいなかったから。
今でこそ偉そうに代表などと名乗っている私ですが、当時はただの観客、自己批判ショーの一ファンに過ぎませんでした。よく周りから「20年も続いてすごい」とか「長く続ける秘訣は?」などというお言葉を頂戴します。秘訣などありません。簡単な事です。辞めなければいいのです。自己批判ショーはその20年の活動の中で、いつ解散しておかしくない様な危機は何度もありました。それでも辞めずに続けてこられたのは、私が誰よりも自己批判ショーのファンだったから。ファンだから自己批判ショーには辞めて欲しくなかった、続けて欲しかったのです。そしてこれからも私がファンでいる内は、30年40年と活動を続けていき、ヨボヨボの爺さんになっても、声高にうんこちんちんと叫んでいたいのです。BOOKOFFや吉野家の社長も元々はアルバイトだったそうです。次の自己批判ショーの代表は貴方かもしれません。さあ、これからの自己批判ショーを共に作っていきましょう!そして共に叫びましょう!うんこちんちんと!
2015年は、我々が活動の拠点を置く古河市が合併10周年となります。古河市が今の形となって10年。そうです。自己批判ショーの方が10年も先輩なのです。もうこれからは古河の自己批判ショーではなく、自己批判ショーの古河。そう皆様に認知していただくべく、これからも精力的に活動して参ります。百里の道も九十九里をもって半ばとす。20年、月並ですがまだまだ通過点で御座います。今後ともどうぞ、自己批判ショーをよろしくお願いいたします。
自己批判ショー代表 山本治