自己批判ショー25周年によせて

「生きてさえいればグループは続くから今は健康第一にしてる」

これはV6メンバー、イノッチこと井ノ原快彦さんの言葉です。V6は1995年に「MUSIC FOR THE PEOPLE」でデビュー。今年で25周年となります。井ノ原快彦さんはV6としてだけでなく、俳優、司会者としても活躍。特に2010年から2018年までメインキャスターを務めたNHK「あさイチ」では、その優しい笑顔、歯に衣着せぬ紳士的なコメント等から、主婦層を中心に絶大な支持、好感度を獲得しました。そんなイノッチとは真逆の好感度でありながら、我々自己批判ショーも今年2020年で旗揚げ25周年を迎えました。

よく愛され続けて〇〇年!といったキャッチフレーズを目にすることがあります。愛され続ける事は本当に素晴らしいですし、そのためには大変な努力も必要かと思います。しかし愛され続けているのであれば20年でも30年でも続ける事は難しい事ではないはずです。何故なら愛されているのだから。世間や人々から大して愛されても求められてもいないのに、それでも25年間活動してきた。この事実こそが我々自己批判ショーの凄さであり、ジャニーズで言えば「少年忍者」が25周年を迎えるほどの驚きと言っても過言ではありません。

よく周りの人から、劇団が長続きするコツなどを尋ねられることがあります。正直そんな質問されても明確な答えなど無いですし、その場でちょっと遠くを見ながら適当にそれっぽい事を言って誤魔化してきたわけですが、漸くその答えを見つけることが出来ました。それが冒頭のイノッチの言葉です。そうです、生きてさえいれば自己批判ショーは続くのです。

最早言うのも聞くのもうんざりかと思いますが、此度新型コロナウイルスの驚異。25周年!と張り切って企画した2020年の年間スケジュールもブチ壊し。大小様々のイベントや公演が全て中止となりました。V6も自己批判ショーも何一つお祝いムードでは御座いません。それでもコロナにも負けず生きていくこと。生きてさえいればV6も自己批判ショーも続くのです。多分!

25周年だから!と声高に公演を打つのはまだ難しい状況です。それでも今出来ることを出来る形で、少しでも何かをお届けしていくことが出来ればと考えています。この散々な25周年を機に、また新たな気持ちで自己批判ショーとして生きていくために、劇団ロゴマークをリニューアルいたしました。

このロゴを新たな旗印に、この先また30年、40年と、どうせだったら愛されながら歩んでいきたいと考えております。皆様とまた密な空間で濃厚接触できる日を夢見て。その時までどうぞ健康第一でお過ごしください。自己批判ショー愛され続けて〇〇年!そう自信を持って言える様努めて参ります。今後ともどうか自己批判ショーを、特に代表である私をどうぞよろしくお願いいたします。

自己批判ショー代表 山本治

「シアターグリーンの自己批判ショー」より参加。現自己批判ショー代表。平成25年度看板役者。

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