…それは、ある寒い朝の出来事であった。
全ての生命が凍りつき、地球が氷河期という名の永き眠りに再びつかんとしていた、まさにその時であった。
泰平の眠りを覚ますかの如く、一通のメールが届いたのである。
コンノ お疲れさまです。 今日、兄が腕を骨折して手術入院になりました。 家の前の公園でチャリで転んだそうです。 退院がいつ頃になるかも現状わかりません。 午後、お見舞いに行ってきます。
どうも自転車で盛大にズッコけたらしい。「ズコーッ」て。
もしパーマンだったら「ヘコーッ」と転んだのであろう。
ツバでもつけてすぐ退院かと思いきや、左上腕の複雑骨折。どうも手術が必要らしい。
もう長年、コンビニのスナック菓子とドクターペッパーしか口にしていなかったその骨格は、もうボロボロに蝕まれていたのだ。
もはやツバをつけるだけでは治せないらしく、左腕に金属のプレートだか棒だかを埋め込み、ボルトだかワイヤーだかで固定するのだとか。
・・ちょ、待って。
改造?人体改造!?
・・何それ格好良い!!
確かに思い返せば、女神転生IIにもそんなイベントあったよね。
古い肉体を脱ぎ捨てて新たな左腕を得る為なら、機械の身体をくれるという惑星まではるばる入院したのも合点がいく。
↑…こんな文章をダラダラ温存しているうちに、手術が終了してしまった。
のっけから無駄に長くなってしまったので、次回からは「改造したお兄ちゃんの左腕がどうなったか」を妄想したいと思います。