第5話 交換男、感動の舞台に涙する!巻

前回は、交換の品欲しさについ弱音を吐いてしまいましたが、ここで終わっては「わらしべ長者」の名が廃るというもの。我が野望は果てしなく広い。
そう、銀閣寺と金閣寺を取りかえるその日まで・・・。

さて、先週末は山本治脚本・演出、演劇集団APS・Theみさこ座合同公演「またあう日まで…」に行ってきました。
いや、もう凄く良かったですよ、本当に。もしかしたら今までヤマッチョという人間を少しナメていたのかも知れません。

小 さな町工場で働く人々の人間模様、7年前に家を出た社長の弟が帰ってきた所から物語は始まり、様々な事件・別れを経過しながら健気に仲良くやっていく様 を、時には辛い別れに涙し、時には化粧品の押し売りに爆笑しつつも、2時間超の長丁場を忘れてしまうほど舞台に引き込まれてしまいました。

そしてやはり特筆すべきは、皆の演技力の高さ。みさこ座座長の鈴木みさ子氏とAPSの荒井紀子氏はそれぞれ知的障害者、フィリピン人労働者と難しげな役を演じていたのですが、普段を良く知っている自分でさえ「え、本物?」と一瞬思ってしまうほど役になりきってました。
あと、やはり館野ようじ氏。リーダーは日本一演技の巧い市議会議員と評していましたがその通りで、懐の広さを感じさせると同時に、茶目っ気ある演技が最高に可愛かったです。もう抱きしめたい程に・・・。

・・・さて、詳細レポートは小菅さんに任せるとして、本題へ移ろう。

無事3回の公演が終わり、我々は打ち上げの定番、洋風居酒屋ダルウィニーへと向かう。
カクテルとお好み焼きという、一見脈絡が無いようで実際脈絡は無いと思われるこの2品が名物の店、酒も料理も美味い。
そこで前回交換の品、「抜けま栓」でビールの王冠を開けようとして遊んでいる時に思い付いちゃいました。

居酒屋に、一本ぐらい栓が抜けない栓抜きが有っても良いんじゃない?

あれあれ・・・抜けませんぞ!?(photo:橘川君)

そこで今回は果敢にも店のマスターに交渉!まずは企画説明から。
っていうか、そろそろ走って駅に向かわないと東京に帰れなくなり、明日仕事行けなくなるので店のカウンターから取り出した物を手に急いで記念撮影!
そして改めてブツを見る・・・それは・・・それは、何と
栓抜き!!
チャラチャラした装飾はない、至ってシンプルかつストイックな栓抜き。

先ほど王冠が抜けずに飲みあぐねていたビール瓶で恐る恐る試すと・・・
何と、抜ける!抜けるよ母さん!!
これで今まで抜くことが出来なかった王冠でも大丈夫だ。
しかも格納された機構を展開することにより缶切り・コルク抜き・ナイフ等の機能も使用可能。何となく殺傷能力高そうです。

「抜けま栓」と引き換えに入手した「栓抜き」を胸に、安堵の表情を浮かべつつ家路へ。途中、古河駅で買ったMAXコーヒーを飲みながらふと思った。
・・・俺、なんか間違ってたかなぁ?

総和町文化協会芸術祭参加作品「またあう日まで・・・」
脚本・演出:山本治
場所:ユーセンター総和
日時:2002年11月9日(土)18:30〜
10日(日)13:30〜 17:30〜

今回の成果
交換対象:お好み焼き&カフェバー「ダルウィニー」のマスター
ザ・スライドショー7特製みやげ「抜けま栓」 → 栓抜き(缶切り・コルク抜き・ナイフ付き。抜けます!)

(2002/11/11)

自己批判ショーの誇るサウンドクリエイター。数年の充電期間を経て、「自己批判ショーの西遊記」より完全復帰!

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